衛生状態が良くても発生する場合があります

我が国の南京虫の発生の歴史

日本では戦国時代末期、その頃にはすでにイエスズ会の宣教師がトコジラミが日本に生息していると記していました。日本人では田中芳男という人物が、明治維新より前にすでに日本に侵入していて、海外から購入した船から日本に上陸したとも書いています。田中芳男は、トコジラミ駆除の方法についても記録を残しています。
また、日本を明治初期に訪れた海外の作家は、宿泊先で度々トコジラミの被害を受けたと記していたそうです。
トコジラミは衛生状態の良くない場所で繁殖しやすく太平洋戦争終戦時、東京や大阪などの大都市の安宿や警察の留置場では、トコジラミが多数見られたそうです。
1970年台に入り、トコジラミに効果的な有機リン系の殺虫剤が普及したことにより、急速にその数を減らし、高度経済成長期にかけて、都市部の衛生状態が改善されたことからその数を激減、一時期は殆ど目にすることのない昆虫になりました。

最近の情勢

2000年台に入り、トコジラミ駆除が必要になっている場所が増えてきているようです。これは衛生状態の悪化ではなく、海外からのトコジラミの流入が増えていることに関係しています。空路の発達により、地球の裏側からでも十数時間で到達できるようになり、世界各地からの観光客が日本に訪れています。これにより、多数のトコジラミが日本国内に運び込まれる事例が後を絶たず、近年になって再びトコジラミ駆除が必要になっている原因と言われています。